事件をお取り寄せ。
今は何でも『お取り寄せ』ができるようになりました。
本やDVD、CDはもちろん、衣服や生活雑貨、電化製品、家具も。
そして、生鮮野菜や調理品も。
たいていのものなら、電話やインターネットで簡単注文。
そして、在庫さえあれば2~3日で手元に。
配送、包装技術もさることながら、
冷凍やフリーズドライなどの保存技術の
飛躍的な向上があってこそなんでしょうけど。
そのうちに○○なんてのも取り寄せられるように…
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唯一の趣味が『全国銘菓』を取り寄せて食べることで、料理の腕前は玄人はだし。
ただし_自称『ひきこもり』、で心を閉ざしがちな『鳥井』。その幼馴染で、そんな彼を
外に連れ出して世界を広げようとする、サラリーマン『坂木』_本書はそんな、さながら
『ホームズとワトソン』のコンビのふたりが、身近な謎を解き、出会いをとおして成長
していく物語です。
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青空の卵 (創元推理文庫) 著者:坂木 司 |
毎回、ワトソン役の『坂木』がもちこむやっかいごとをホームズ役の『鳥井』が嫌々
ながらも解き明かしていく連作ミステリーなのですが、その関係性が特異でしょうか。
『鳥井』を_『僕という一神教の熱烈な信者だ』_と思いながらもその信仰にこたえる
べく_『恥じない行動をこころがけて』いるが、非力で子離れならぬ『友達離れできない』
『坂木』。そんな『坂木』を気遣い、彼が『傷ついたり』、自分との『関係を上手に結べなく
なった』とたんにパニックに陥ってしまう『鳥井』。お互いが依存しあっていて、お互いを
思いやり、お互いが傷つかないように共に生きていたのですが…その関係は話が進む
ごとに少しずつ変わっていく。それを喜びつつも自分の手元から飛び立ってしまうかも
しれない寂しさと葛藤しながら見守る『坂木』の心の揺れが繊細に描かれていきます。
また、連作シリーズものらしく、登場人物が次々と増えていくのも楽しみのひとつです。
事件の当事者として悩んでいたかと思うと違う事件では協力者として奔走する…。その
輪は広がり、『鳥井』と『坂木』の世界をも広げていく。この先、ふたりはどうなっていくの
か…。
本書はその三部作の第一作目。
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仔羊の巣 (創元推理文庫) 著者:坂木 司 |
二作め ↑。 『卵』は『巣』の中で育っていく…。
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動物園の鳥 (創元推理文庫) 著者:坂木 司 |
完結編 ↑。これは長編。 はたして『巣』から『鳥』井は飛びたてるのか?
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たぶん小さい書店では入手しにくいでしょうから
『取り寄せ』て、終わりまでのページ数を惜しみながら読んで下さい。
次回へ続く。
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