ツバサは消えない
何を 残すか
何が 残るか
それとも 何も 残さず
消え去るか
…………
いわゆる 芸術家と 呼ばれる 多くの表現者は
自らの 満足のゆく 作品を 作り出すため
努力を 重ね その才能を 搾り出すように して
『傑作』と 賞賛される 作品を 残してきました
それを 見て 聞いて 触って
衝撃を 受けたり 感動を 与えられます
しかし それが 彼らの 思いと 同じ だとは 限りません
死後 焼却処分 や 非公開に _と 遺言しても
遺族や 関係者が 公開に 踏み切る ことも しばしば
偉大な 芸術家や 著名人で あれば あるほど
若書き や 習作 と いった
本来は 破棄や 秘蔵されるべき 作品も
彼らに 近づきたい
彼らの 創作の 秘密を 知りたい と
傾倒されればされるほど 貪欲に 暴かれ
それは 人目に ふれて しまいます
それも 偉大であることの 証明に ほかならない
_のかも 知れませんが
草葉の陰で 彼らは 何を 思っているでしょうか
…………
一人の 女性が いました
いわゆる マスコミや メディアには
ほとんど 素顔を 披露せず
限られたライブで 限られたリスナーの前にだけ
姿を 現す アーティスト でした
彼女の名は ZARD 『坂井泉水』 さん
_それでも
CDジャケットや プロモーション映像 エッセイ 写真集 などで
その 容姿は 知られて いました
そんな彼女の 突然の 訃報
闘病中の 不幸 で 逝去 享年40歳
まだまだ 活躍も 期待でき 退院後は
新曲の 発売 や ライブツアーの 予定も あった そうです
そんな 矢先に 不幸は 突然 訪れました
そして
その歌声を 求めて 今 彼女の CDが 売れています
ヒットチャートにも 登場し その 影響力に
いまさらながら 驚きの 声が 上がって います
悲しいですが 彼女の 注いだ 人生の大半は
そのCDの 中に あるのかも 知れないと
リスナーは 思うしか ないのでしょう …
そして その歌声に 歌詞に
自らの 思いを 重ねて
聞き継ぎ 語り継ぐ ことで
彼女の 功績を 讃えていく ことでしょう
…………
人は 死ぬ間際 一生分の 出来事を
回想 すると いいます
_ 走馬灯の ように
彼女は どんなことを 回想したのでしょうか
CDや エッセイ には とても入りきれない 思いも あったことでしょう
今となっては ただ その歌声や 歌詞から
リスナーが 感じ取るしか ありません …
何を 残したかったのか
何を 残したか
そして 何を 消し去りたかったのか
ご冥福を お祈りいたします
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